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キース・リチャーズ 26歳のバースデー

前回書きました「ロンドン・ハウリン・ウルフ・セッションズ」の全編でギターを弾いていたエリック・クラプトンの来日公演が決まりましたね。武道館で8回公演ですから、彼の人気も衰えないですね。「Clapton is God」なんて形容されちゃったぐらいなんですから、今さら言うまでもなく名ギタリストの一人なんですが、僕が若い頃はそれほど彼のギター・プレイを研究したわけでもなく、80年代はどちらかというと所謂ポップスのアーティストとして聴いていました。30に近くなった頃からデレク&ドミノスやブラインド・フェイスをよく聴くようになり、彼のロック・アーティストとしての魅力を再認識するようになったように思います。

Ecwithrsさてそんなクラプトンとストーンズの関係と言えば古くは「ロックンロール・サーカス」、比較的最近ではライヴ・アルバム『フラッシュポイント』に収録された「リトル・レッド・ルースター」での客演などがありますが、クラプトンがスライド・ギターを弾いているとされているストーンズの「ブラウン・シュガー」が残されています。昔から有名なアウトテイクで、クラプトンのギターに通じている知人によると「間違いない」そうなのですが、本当のところはどうなんでしょう??? 1969年のキースの誕生日、12月18日に録音されたそうなのですが、この情報も眉唾ものですね。気持ち良さげにキースが歌ってるのは確かなんですけどね。

みなさんの判定は?

「06_brown_sugar_with_eric_clapton.mp3」をダウンロード

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ストーンズから消えた男

ストーンズ・ファンにはただ今公開中の「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」が気になるところですね。僕はまだ見ていないのですが、友人の話ではなかなか面白いそうです。ストーンズの創立者でありリーダーだったブライアン・ジョーンズは様々な楽器をあっという間にマスターしてしまう天才だったそうで、レコードでもブルース・ハープやリコーダーやダルシマー、シタール、マリンバなどの演奏が残っていますが、ギター・プレイヤーとしてはやはりスライドでしょう。ストーンズでデビューする前はエルモア・ジェイムスの名前からエルモ・ルイスと名乗っていたくらい、スライド・ギターに傾倒していたようです。実際のところ、それほど上手いかどうかは僕には判断しかねますが、当時のイギリスでスライド・ギターを弾ける人がそれほどいなかっただけなのかもしれません。

Brian_12_stringブライアンのスライド・プレイは「アイム・ア・キング・ビー」、「アイ・キャント・ビー・サティスファイド」や「アイム・ムーヴィン・オン」など初期の曲で聴くことができますが、今日アップするのは65年のパリはオランピア劇場での演奏からハウリン・ウルフの名曲「リトル・レッド・ルースター」です。しかしこんな渋い曲が全英ナンバーワンになっちゃったんだから、ストーンズの人気がすごかったのか、イギリス人がブルース好きなのか。まあその両方なんでしょうけど。

「06_little_red_rooster.mp3」をダウンロード

ところでこの曲のオリジネーター、ハウリン・ウルフは71年にエリック・クラプトン、チャーリー・ワッツ、ビル・ワイマン、スティーヴ・ウィンウッドといったイギリスのロック・ミュージシャンたちと録音したアルバム『ザ・ロンドン・ハウリン・フルフ・セッションズ』を発表しています。このレコードは当時ローリング・ストーンズ・レコードが配給していたこともあり、ストーンズ・ファンにも馴染み深いアルバムだと思うのですが、最近になってリリースされたデラックス・エディションなる2枚組をあらためて聴いたり解説を読んだりしてみたら、面白いエピソードが紹介されていました。ウルフは最初クラプトンを敵対視してレコーディングの雰囲気も悪く、クラプトンも「もう来たくない」とまでこぼしていたそうなんですが、「リトル・レッド・ルースター」の録音の段階になって、こんな感じ会話が交わされたんです。(注:訳はかなり適当で大雑把なものです)

クラプトン
「どんなふうに弾けばいいのかアコースティック・ギターで弾いてみせてくださいよ」
他メンバー
「そうですよ、そしたら僕らも合わせてついていきますから」
ウルフ
「だからさぁ、こんなふうに・・・ワン・ツー・スリー・フォー・・・・・・とここでチェンジして・・・」
てな具合に御大が自分のギターでリードしていった。
クラプトンがウルフに対して敬意を示したこともあり、彼も心を許し、場の雰囲気が一気に和んだそうです。アルバムにはそのリハーサルや会話も収録されていて、そんなエピソードを知った上で聴くと面白さ倍増です!

Londonsessions
しかしこのセッションの模様を天国から見ながらクラプトンに嫉妬してたんだろうな、ブライアン・・・

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「むなしき愛」

アップし忘れていたのですがストーンズ紙ジャケのもれなくオマケが送られてきました。

ボックス    「ベガーズ・バンケット」のオリジナル・ジャケット   サンプラーの3点です。
サンプラーは6曲入り  紙ジャケ仕様です  聴いてません(笑)
全22枚を入れてみました、なかなか壮観です。しかしこんなことしてほくそ笑んでるのはヤバイ!

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さて、級長さんのブログでスライド・ギターの話で盛り上がったこともあり、スライド・ギターがフィーチャーされた曲をしばらくの間アップしたいなと思っています。ストーンズの「Let it Bleed」に収録された「Love in Vain」はキースが汽笛の音をスライド・ギターで表現していてカッコいいのですが、これはライ・クーダーから盗んだと言われているフレーズのひとつでしょう。駅での別れというのはグローバルなものなんでしょうね。自分の心情を駅での信号に例えて「the blue light was my baby and the red light was my mind」 なんて哀しい感じが出ています。「むなしき愛」ってなかなか良い邦題だと思います。

Program69これは69年のボルチモア公演のテイクなんですが、ミック・テイラーはスライドも一級品です。このヴァージョンではロバート・ジョンソンのオリジナル通り「the blue light was my blues and the red light was my mind」 と歌われています。

「03_love_in_vain.mp3」をダウンロード

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キャメロン・クロウ

Elizabethtown公開中に見逃してしまった映画『エリザベスタウン』をDVDで観た。監督のキャメロン・クロウは、10代の頃にローリング・ストーン誌のライターとして雇われたという名物ロック・ライターだ。彼の映画は誰しもが持っている甘酸っぱい青春の想い出的なものが描かれ、そしてどの作品もロックンロールへのトリビュートに溢れた作品に仕
上がっている。彼の新作を観る前の関心事は「今度はどんなアーティストや曲を使っているのだろう?」で、見終わった後は必ずロックを大音量で聴きたくなる。特に彼の半生を下敷きに書かれた『あの頃ペニー・レーンと(Almost Famous)』はロック好きなら一度は観て欲しいオススメ作品です。

さてその『エリザベスタウン』も例に漏れず、曲を先に決めてストーリーを作っていったのではないかと思えるくらいのロック・ミュージックのオン・パレード。特に後半のシーンではまさにロック・ミュージックへのトリビュートという展開。正直、オーランド・ブルームが期待ほどではなかったし、キルステン・ダンストはそれほど魅力的ではないけど。
あんなプレゼントされたらねぇ・・・そりゃあ、恋に落ちますわ!
スーザン・サランドン母ちゃんはサスガでした。

で、今回僕が一番聴きたくなったのが、レイナード・スキナードの「フリー・バード」。南部での話ということでサザン・ロックを代表するこのバンドのこの曲なんだろうけど、これって日本的に言ったら結婚式に「乾杯」、卒業式に「贈る言葉」みたいなベタな選曲じゃないの??? 
ま、そんな蒼くさいところがキャメロン・クロウの良さなんです。

「FreeBirds.mp3」をダウンロード
スライド・ギターで鳥のさえずりを演出しています。レイナード・スキナードの77年の独立記念日に行われたライヴから。

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ただし、サッカーの試合時間は90分なんだよ・・・

オシムジャパンの初戦を見に行ってきました。2点目が入るまでは人とボールが動く良いフットボールだったと思う。そこからは相手のペースに合わせてしまったのか、湿度に体力を奪われてしまったのか、動きが止まってしまい膠着してしまった。まあたった3日の練習ですからそれほど大きな物を期待するのも可哀想な話ですが、「おー、さすがオシムジャパン!」と感嘆するところまでは至らず、先週観たA3のジェフの方が良いゲームをしていました。

両サイドバックの攻撃参加がもっと頻繁にあっても良かったのと、大きなサイドチェンジが効果的に出ていれば、もっと印象は違っていたと思います。一番印象的だったプレーは後半の鈴木啓太〜山瀬〜田中達也〜長谷部と渡って、相手DFの裏のスペースに飛び込んだ山瀬がもう少しのところで届かなかった、流れるようなダイレクトプレー。これはお見事でした。

それから興味深かったのはゲーム前のアップで攻撃陣と守備陣に別れて実践さながらのハーフコート・ゲームをやっていたこと。ああいうのが見られるのは貴重だから、代表戦はキックオフの1時間前に行って練習を見る価値アリですよ。

試合後のオシムのコメント
「選手たちに走るチカラが残っているあいだは良いゲームを展開できたし、コンビネーションも良かった。ただし、サッカーの試合時間は90分なんだよ・・・」。

もっと走らなきゃいかん、ってことですね。

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